脇田、根塚、塩原、そしてHKSの川崎選手が、
プロストックというマシンを通じて、
公私共に、様々な付き合いをしてきた。
現在、根塚は故人に、脇田はアメリカ住まいとなり、
当時のことを詳しく語れるのは、
エスコートの塩原さんをおいてない。
……ということで、当時の様子や、
マシン事情等を含めて、
じっくりと話を聞かせてもらいました。
動画が見れない場合は、下のリンクを クリックしてくださいませ。
https://youtu.be/lhy_dqruGCE
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https://youtu.be/QEGOrvZ7_kE
もうずいぶんと古い話になるが、ブラストの脇田選手と、
デュークの根塚選手は、L型NA、L型ターボと、各々が個性的なドラッグマシンを
作って、富士で、谷田部でCBゼロヨンにエントリーし続けた長年のライバル同士なのだ。
そんなふたりがフルパイプフレームのプロストックマシンを制作し、
昔とは違った土俵で、現在も競り合いを続けている。
当時のライバルで現在も続けているドライバーと言えば、HKSの川崎選手、
エスコートの塩原選手、アバンス名東の太田選手……なかでも脇田&根塚選手は、
打倒HKSを目標に、日本のドラッグレース界をズズイズイッと躍進させてきた
仲良しライバル（?）なのだ。そんな両者が、CBゼロヨンという舞台で、
2台きりの戦いを見せてくれた。
ただし、脇田選手はビッグエンド開幕戦でまさかのエンジンブロー。
40回は保つと言われていたアルミコンロッドがものの見事に
ブチ割れて強烈なエンジンブローだった。
急きょアメリカに注文して取り寄せたのだが、どうしても6本しかそろわない。
仕方がないので、前回壊れなかったコンロッドのなかからよさげなのを
見つくろって2本追加した仕様で今日のエントリーとなった。
一方根塚選手も、マシンが真っ直ぐ走らないというトラブルを抱えていて、
いろんな方法でセッティングをしていくのだが、
なかなか上手くいかない……そんな両者だったが、
予選の3回のタイムアタックの間に、
セッティングを煮詰めてきたのにはビックリした。
脇田選手は、低ブースト&濃い燃料セットから、
次第にブーストアップ&薄い燃料セットに移行してきたし、
根塚選手も左右のリヤタイヤを交換し、ウエイトコントロールをしながら、
マシンを真っ直ぐ走らせることができるようになっていた。
そして、ギャラリーが待ち望んだ決勝である。この日の最終対戦
でもあるプロストック対決に、ギャラリーの視線が釘付けとなる。
脇田選手は、決勝用にブースト設定2.2kg/cm2。根塚選手は1.8kg/cm2。
タイヤのエア圧もそれまでになく落としている。
つまりふたりとも『本気』だということ。
脇田選手が最初にプレステージ&ステージングランプを点けて待つ。
根塚選手は、気合いタップリに、ゆっくりとステージング。
ヨッシャ、そろった！と見えた次の瞬間。グリーンシグナルが
点灯する寸前に根塚選手のマシンが……フライングだ。
だけど、どうして? 原因はクラッチだった。
酷使されたクラッチが反ってしまい、スタート寸前の
コンマ4秒が待ちきれなかったのだ……。
Legend
of
DRAG RACE!
CARBOY RETURNS! VER.3■014◉ESCORT 塩原さん PROSTOCK
ESCORT 300ZX Driver：塩原浩
1991年のCB０→400ｍに登場したESCORT 300ZXは、
当初BLITZカラーのイエローでお目見えし、全国のドラッグ
チューナーの度肝を抜いた。製作はウイリーレール社で、
そのパイプフレームのパウダー塗装の綺麗さに、びっくりさせられた
チューナーが多くて、これ以降、ウイリーレール社への
注文が続いた……という噂も（笑）
